ライの赤毛、ソニアの赤毛・・・赤毛にご注目!ーー1)

『勇者ライと3つの扉』三部作で、重要なキーワードとなるのが”赤毛”。

赤毛のキャラクターは・・・ライ、ソニア、お医者のタラス先生、

それからフェルの民。そしてじつは、オルトも赤毛なんです。

 

ウェルドにいたときには差別なんかされなかったライ(とソニア)も、

いったん壁の向こうへ出ると、赤毛のために殺されかけたことが何度もあり。

赤毛はなぜに嫌われる、と調べてみると──。

 

古代ギリシャでは赤毛の人は死後、吸血鬼に生まれ変わると言われ、

スペインでは、赤毛の女性は魔女狩りの対象に。つまり悪魔を

連想させるわけなんですね。

 

今でもヨーロッパの赤毛差別は根強く、イギリスのヘンリー王子

(弟さんのほう)も、学校時代は赤毛でいじめられたとか。

オレンジ色に真っ白い肌は素敵だと思うのは──日本人の私ですが。

 

ところで、赤毛にも何種類かあり、

1)ginger(オレンジ色系)、2)carrot-top(同じくオレンジ色系)

copperhead(赤銅色という赤が濃い色)

原書によれば、ライもソニアも3)です。

 

赤銅色に緑の瞳のソニアは、ほんとうにきれいだろうな!

ぜひお目にかかりたい!♡というのが、翻訳担当の意見でした。」


勇者ライと3つの扉

「勇者ライと3つの扉 1 金の扉」

著者/エミリー・ロッダ

翻訳/岡田好恵

イラスト/緑川美帆

メディアファクトリー

2014年7月18日刊